書籍書評(ブックレビュー)

書評「複業のトリセツ 染谷昌利 著」

複業のトリセツ

この書籍のタイトルで特徴的なのは、「副業」ではなく「複業」という表現をしていることです。
同じ意味合いの言葉には、「兼業」や「パラレルワーク」等も存在しています。

いずれも収入を得るための手段(仕事)を、2つ以上持ち合わせている働き方を意味する言葉です。
しかし語句から受ける印象には微妙な違いがあります。

  • 「副業、兼業」
    → 主軸となる仕事を持ちつつ、サブ的な位置づけの仕事も行っている働き方。
  • 「複業、パラレルワーク」
    → 複数の主軸となる仕事を同時並行で行なっている働き方。

この印象はあくまでも私の主観ですが、あなたはどのように感じられますか?

染谷昌利氏の著書「複業のトリセツ」では、今後の日本経済が縮小していくこと前提(予想)として、その状況を生き抜くためのアドバイスが盛り込まれています。
それが「副業」なのです。
だからといって、難しい数式などは登場しません。
これからを生き抜くための道しるべ(心構え、手段等)が、わかりやすい表現で書かれています。

ここでは、次の事柄についてご紹介します。

  • 私が「複業のトリセツ」を購入した経緯について
  • 「複業のトリセツ」を読んだ率直な感想
  • 印象に残ったフレーズ

「複業のトリセツ」を購入した経緯

当サイト「アラフィフ・アフィリエイト生活」の書評(ブックレビュー)は「ブログ飯」を最初にご紹介しています。

その理由は、「これからブログで収益化を目指そう!」とか「ネットでローリスクの副業はないかな?」といった方に最初に読んでほしいと思ったから。
「ブログ飯」も「複業のトリセツ」と同様、染谷昌利氏の著書です。

私はアフィリエイト(成果報酬型広告)という手段を用いて収入を得たいと思っているアラフィフ男です。

アフィリエイトとは、ブログやサイトの運営者が企業の広告を掲載し、それを通じて購入等が発生すると、報酬がもらえるしくみです。

そのため知識を得ようとアフィリエイト関連の書籍を購入しました。
するとその中の数冊に、同じお名前を発見したのです。

それが染谷昌利さんでした。
プロフィールを拝見すると、ブログ運営のみならず書籍の発行やオンラインサロン運営等さまざまな方面で活躍されていることがわかりました。
これまでに購入した書籍には染谷昌利氏単独の著書はありませんでした。
そこで発行されて間もない著書だった「複業のトリセツ」を購入しました。

染谷昌利さんの著書入手順は「複業のトリセツ」→「ブログ飯」となっています。

「複業のトリセツ」を読んだ率直な感想

上述の通り、私は「複業のトリセツ」を先に読みました。
次に「ブログ飯」を2回、さらに「複業のトリセツ」を1回読んでこの書評を書いています。

同じ著者が近しいカテゴリーについて執筆していることもあり、関連性が高く、知識の定着に役立ちました。
当然、切り口には違いがありますから、染谷さんの奥深い知見の一端に触れることができたと思っています。

「複業のトリセツ」は手段の具体的な解説というよりも、今後我々が迎えるであろう経済的状況にあって、安定した収入を得るための心構え的な内容になっています。

未来を正確に予測することは難しいことです。
自分の1年後の姿であっても、思い通りにはいかないこともあります。
それが経済状況といった話になると、規模が大きくて、私には到底予測できません。

とはいえ、日本の経済状況が必ずしもバラ色でないことは感じ取れます。
日本を代表するような大手企業であっても安泰とは言えないでしょう。
不安に対する備えに取り組んだ企業や個人が、活路を見い出すことになると思います。

また、働き方改革の一環として、副業を促すような状況になりつつあることも感じ取れます。
雇用の安定性を考えると、大企業であってもこれまでのような雇用環境を維持するのは難しくなるはずです。
年功序列や終身雇用も、「今は昔」の話になってきています。

「複業のトリセツ」では、いくつかの複業のタイプを紹介してくれます。
そこから自分に合った複業を見つけ、実行してみることが重要です。
私はインターネットを使って収入を得ようとしていますが、自分に合ったスタイルだと思いながら取り組んでいます。

収入源は1つに依存しすぎると、非常時にはゼロになってしまう可能性があります。
そのため、実際に複業を行なっている方の考え方を学び、収入源を複数持てるようにしておくことが重要です。

「複業のトリセツ」には著者の染谷昌利さんのお話だけでなく、複業に取り組んでいる方のインタビュー記事も掲載されています。
同じことをできるかどうかという視点ではなく、実践者はどういったモノの考え方をしているのかを知ることはきっと役立ちますよ!

印象に残ったフレーズ

ここで、心に残ったフレーズをご紹介します。

何事も、小さな失敗を繰り返し、一つ一つの事業に対して試行錯誤し、経験を積んでいくことによって次第に上達していくものです。
失敗という言葉に対して必要以上の恐れを抱いてしまうと、その場から何も動けません。

『複業のトリセツ』 染谷昌利 著(DMM PUBLISHING)64ページ

読めばありきたりのことのように感じます。
しかし、実際に行動に移すとなると話は別です。
誰でも失敗したくないですから。
ですが、行動に移さなければ「実行しなかった」という失敗(機会損失)もあり得ます。

私はアフィリエイトという方法でネット収入を得ようとしていますが、何度も失敗してばかりです。
これは費用面というよりも、時間と労力が無駄になったという側面が強いです。
ですが、これも将来の成功の糧となると信じています。
なぜなら、どうして上手くいかなかったのかを理解することで、同じ失敗を回避できるのですから。

まとめ

「複業のトリセツ」は読んでいて説得力があります。
それには染谷さんの文章力に、大きな関係があると思っています。
グラフや表を用いて説明する際にも、わかりやすい解説が書かれているからです。

あなたの収入をより安定化させるために、「複業のトリセツ」はとても良い手引書です。

あなたも現在の仕事で支障のでない範囲で、複業に取り組むことを検討してみてはいかがですか?

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