これからの時代、「ひとつの仕事さえしていれば大丈夫」といったワークスタイルでは、安心を得にくくなっていくことでしょう。
日本の人口は減少し、日本経済も縮小傾向を強めていくと予想されるからです。
大企業と言えども、従業員の大量リストラや業績不振などにより、安心できる雇用条件を維持することが難しくなってきています。
そのような状況の中、私たちは個人として何ができるのでしょうか?
現実の仕事に追われて、近い将来への見通しを考える余裕すら持てない方も少なくないでしょう。
しかし、備えておくことで厳しい状況に対応できる術を身に着けたり、金銭的なゆとりを確保しておくこともできるはず。
私は病気を患ったこともあり、さまざまな職を経験してきました。
市販の履歴書の職歴欄では足りないほどです。
そのような状況で出会ったのが「副業」であり、真剣に取り組もうと思ったのが「アフィリエイト」でした。
アフィリエイトとは、自分の運営するブログやサイトに広告を掲載し、訪問者が広告を経由して商品の購入やサービスを申し込むと報酬を得られるしくみです。
最大の魅力のひとつは、初期費用がほとんど不要で、商品の在庫を抱えずにはじめらることです。
ですが、アフィリエイトには気を付けなければいけないことがあります。
魅力的な宣伝文句で初心者からお金を取ろうとする人たちもゼロではないからです。
そのやり方のひとつが、「アフィリエイト塾(スクール)」です。
誤解しないでいただきたいのは、全てのアフィリエイト塾(スクール)がそうだと言っているのではありません。
アフィリエイト塾で学ぶことで、他の人よりも短期間で高報酬を得ている人たちも存在します。
ここでは私自身がアフィリエイト塾(スクール)に参加して感じた「デメリット」をご紹介します。
実は私もアフィリエイト塾(スクール)に198,000円(税込:1年コース)を投じた一人です。
全てのアフィリエイト塾(スクール)についての知識はありませんが、体験の中から感じたことをご紹介させていただきます。
アフィリエイト塾(スクール)にで残念に感じたデメリット
私がアフィリエイト塾(スクール)に参加する際に気を付けたことは、アフィリエイト塾(スクール)を運営している企業がどのような会社かを調べることでした。
当然、その企業のホームページには悪い情報は載っていません。
だからといって、辛口の口コミを鵜呑みにすることも危険です。
ですから、アフィリエイト塾(スクール)の費用を、自分自身(または家族)が納得して支払うことができるかを確かめることに主眼を置きました。
その上で入塾したのです。
ですから、塾を責めるためにこの記事を書いているのではないことは申し上げておきます。
不便に思ったことは、東京在住である私が九州にあるアフィリエイト塾(スクール)に直接行くことができなかったことです。
アフィリエイト塾(スクール)の講師の方々は、メールで課題の添削(アドバイス)を行なってくれました。
電話もできたのですが、気が引けてできませんでした。
ここからは、アフィリエイト塾(スクール)に入るかどうかを迷っているあなたに、私の経験の中から「デメリット」の部分をご紹介します。
アフィリエイト塾(スクール)で感じた「メリット」についは別記事「副業で副収入を!アフィリエイト塾で学んだこと(メリット)」をご参照ください。
- アフィリエイト塾(スクール)の手法がマッチしていない可能性がある
- 全額返金保証には思わぬ落とし穴が…
①アフィリエイト塾(スクール)の手法がマッチしていない可能性
アフィリエイトは、誰でも簡単にすぐにお金を稼げるものではありません。
もちろん例外的な方もいらっしゃるとは思います。
例えば、アフィリエイトをはじめる前からブログを運営していてブログ閲覧者が相当数いる場合など。
こういう方は、既存のブログにアフィリエイト広告を掲載することで、すぐに報酬が発生する可能性が高いです。
しかし、これからブログやサイトを開設して、アフィリエイトに取り組もうとされている方は簡単ではありません。
なぜなら、アフィリエイト報酬を得るまでには一定期間かかるからです。
その期間が3ヶ月の人もいれば、半年から1年ほどかかる人もいます。
私が勘違いしていたことのひとつは、自分のサイトを公開したらすぐに人目につくものだと思っていたことです。
Yahoo!やGoogleの検索窓に調べたいことを入力したときに上位に表示されるようになるまでには、時間と労力が必要なのです。
ここからが「アフィリエイト塾(スクール)の手法がマッチしていない可能性」についての話になります。
アフィリエイト塾(スクール)を営んでいる方の多くは、かつて実際にご自身が成功した手法を教えることで受講料を得て収入の一部にしています。
それはそうですよね。
そうでなければ、詐欺になりかねませんから。
問題なのは「かつて」の部分です。
先ほどYahoo!やGoogleの検索窓の話をしました。
Yahoo!はGoogleと提携しているので、検索機能についてはGoogleを意識すればよいでしょう。
Googleは、ユーザーの利便性を高めるために日々検索システムの改善を行なっています。
時折、コアアップデートといって大規模なテコ入れも実施されています。
これによって、「かつて」アフィリエイトで稼げていた手法が通用しなくなる可能性があります。
おそらく、私がアフィリエイト塾(スクール)で学んだ手法は、その時には通用しなくなっていたのでしょう。
あるいは、私の作業量が圧倒的に不足していたのかもしれませんが…。
私の教わった手法とは、作り込む前のサイトを数多く公開して、アクセスされたサイトから優先順位をつけて作り込むというモノでした。
非常に合理的ですばらしいと思ったのですが、結局、報酬はほとんど得ることができませんでした。
なぜならGoogleは、情報量の少ない(ユーザーに価値を提供できない)サイトをGoogle利用者に提供(表示)することをしなくなったからです。
ということは、合理的だと思って作ったサイトが、人目に触れることなく、ネット上のゴミのような存在になってしまうことを意味しています。
これが「かつて」の手法が通用しなくなったことの一例です。
アフィリエイトで収入を得る方法はひとつではありません。
Googleの目をかいくぐるような手法に取り組む方もいらっしゃるでしょう。
しかし、いつかはその手法も通用しなくなるのです。
アフィリエイトで収入を得るには、Googleが求める「ユーザーに価値あるブログ・サイト運営」が必要になります。
言い換えると、人の役に立つ情報を提供し続けることを重要視すればよいのです。
私はそんなことは意識もせずに、アフィリエイト塾(スクール)で教わった手法を1年以上継続しました。
先ほどもお伝えしたように、アフィリエイトはすぐに結果がわかりにくい側面があるので、教わったことを信じて継続してしまいました。
悪く言えば「時間の無駄」、前向きに考えるなら「長い勉強」を続けたことになります。
どのようなブログやサイトを運営していくにせよ、訪問者に有益な情報を提供することを大切にして取り組むことをおすすめします。
②全額返金保証の思わぬ落とし穴
私が妻と相談して198,000円を支払う必要のあるアフィリエイト塾(スクール)に入ろうと決心した理由のひとつに、「全額返金保証」というものがありました。
あなたに気を付けていただきたいのは「全額返金保証」の条件です。
アフィリエイト塾(スクール)に入塾する前は、「成果が出なければ返金をしてくれる」ということで安心したのですが、いざ返金してもらおうとしたところ、次のようなコメントが返ってきました。
「すべてのコースを修了していないので、返金対象外です。」
驚きましたよ!
「そんな条件、どこに書いてあったんだ!」と叫びたくなりました。
アフィリエイト塾(スクール)は、受講生のスピードに合わせて柔軟に課題を出してくれていました。
それが仇になったのでしょう。
私のスピードが遅くて、コースを期間内に終えることができなかったということです。
アフィリエイト塾(スクール)の上手なところは、ペースに合わせるといって期間内にコースを終えられなければ返金義務はないと言い張れるところ。
これに気が付いたものの、あとの祭りでした。
私が課題を提出すると、「次は○○まで頑張ってください」と指導され、その繰り返し。
正直、1年コースの終わりってどこなのかわからないまま続けていました。
まさか、コースを修了できていないなんて言われるとは…。
あなたがアフィリエイト塾(スクール)に入る場合、カリキュラムの確認もしっかりと行なってくださいね。
まとめ
- アフィリエイト塾(スクール)で教わる手法は、今も通用するとは限らない
- 全額返金保証があるなら、その条件を最初にご確認ください
アフィリエイトをはじめる際に、アフィリエイト塾(スクール)に入ることは必須ではありません。
ASPの無料セミナーやアフィリエイト関連書籍などでも学習可能です。
私が最近思うのは、可能であれば仲間がいた方が励みになるということです。
塾ではなくてもコミュニティー的な場もありますので、高額な出費の前には慎重に!