ビデオカメラのテレビCMで「パスポートサイズ!」と言われていたのも今は昔。
動画撮影はビデオカメラを購入するまでもなく、スマートフォンで手軽にできる時代へと移りました。
もちろん、高性能なビデオカメラの需要も残っているでしょうが、日常生活の一部を撮影するようなことはスマホで充分です。
もう、25年ほど経ったのでしょうか?
今よりももっと電気製品であふれかえっていた秋葉原で、ビデオカメラを購入したのは。
録画時にはS-VHSの録画用テープをセットして、再生のためビデオデッキに挿入する際にはアダプターにはめ込んでいました。
その後はテープ不要の時代となり、さらに進んで現在に至っています。
そんな昔に私がビデオカメラを購入した目的は、キャンプや旅行などを撮影して、あとで編集するためでした。
編集と言っても、ビデオデッキを2台用意したり、カメラからの映像をビデオデッキに送りながらつなぎあわせたりと、アナログな方法でした。
しかも編集すればするほど、画質は悪くなったりして…。
その後、ビデオカメラの進歩とパソコンの普及によって、ソフトウェアを使用して動画編集ができるようになりました。
子供の運動会や家族旅行くらいしか撮影・編集する機会もなくなりましたが。
そのような私ですから、スマホを持ってはいるものの動画機能を活用しているはずもなく、宝の持ち腐れ状態に…。
しかもSNSには疎いので、写真画像すら情報発信することもありません。
ところが『KPI・目標必達の動画マーケティング 成功の最新メソッド』という本書を読むことで、ちょっとした気持ちの変化を体験することになりました。
ちょっとスマホで動画を撮ってみようかな?
などと、考えはじめたのです。
本書は、動画とそれを発信するプラットフォームの利用方法についての説明がわかりやすく盛り込まれています。
さらには、ビジネスとしての動画活用も想起させてくれました。
この記事では、『KPI・目標必達の動画マーケティング 成功の最新メソッド』から学んだエッセンスをご紹介します。
私が手にしている『KPI・目標必達の動画マーケティング 成功の最新メソッド』は、エムディエヌコーポレーションのご厚意でご献本いただいたものです。
すばらしい本との出会いと機会をいただきましたことを、心から感謝申し上げます。
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、重要成果指標と訳されています。
動画を活用したビジネスとは?
YouTubeに代表される動画プラットフォームの普及はますます増加しており、子供のなりたい職業に「YouTuber」がランクインしているほどです。
視聴者を多く獲得しているYouTuberは、広告収入で生活できるというのですからすごいことですよね。
そのためには視聴者が観たいと思う動画を作成し、配信する必要があります。
それが実現できれば、動画コンテンツを活用したビジネスが成立するのです。
私自身のYouTube利用頻度はそれほど多くありません。
好きなアーティストの動画を時々見る程度です。
テレビっ子世代ですから、動画を観るのはテレビ(テレビ・コンテンツ)が圧倒的な割合を占めています。
ところが若い世代には、テレビを観なくても平気な人が増えているようです。
我が家族にもそういう価値観の持ち主がいます。
仮にテレビ番組で観たいものがあっても、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスで配信されるのでそれほど困っていないようです。
テレビ番組の放送時間に拘束されることなく、自分の都合で観たいときに視聴できるのですから便利でニーズに応えられているのでしょう。
テレビとYouTubeのコマーシャルの違い
テレビに限らずYouTubeでもコマーシャルは流れます。
しかし両者のCMには決定的な違いがあります。
テレビCMの場合は、番組の前後や途中に放送されるので、受動的に視聴することが多い特徴があります。
それに対してYouTubeで放送されるCMの場合は、時間は6秒と短いけれどスキップできないCM(バンパー広告)と、視聴者がスキップできるCM(TrueView動画広告)の2種類があります。
テレビと比較すると、広告の視聴するかどうかの選択権は圧倒的にYouTubeユーザーの方が強いのです。
ですからYouTubeで流す動画広告を作成する際には、スキップされにくいものを作成する必要があります。
本書でも動画プロモーションを行なう際には、目的により適している動画の種類が違ってくると記載されています。
例えば、目的が「認知獲得」であればバイラル動画やライブ動画などが適しており、「商品のプロモーション」が目的ならば、説明動画、レビュー動画などが適しているといった具合です。
バイラル動画とは、SNSでウィルスのように拡散していく動画のことです。
ウィルス性を意味する「バイラル」から生まれた言葉です。
動画は静止画よりも多くの情報量を持たせることができます。
化粧品などの商品説明を行なう際にも、静止画と説明文よりも、実際に商品を使用している場面を動画で視聴してもらう方が、テクスチャーなどがより鮮明に伝わりますよね。
興味を持ってもらえる動画や有益な情報が盛り込まれた動画を作成することは、私にとってはハードルが高く感じられます。
ビジネスにつながるようなクオリティーの動画作成は夢のまた夢。
ですが本書を読んだことで「簡単な動画から作ってみようかな」くらいの意識の変化があったのを感じています。
アフィリエイターと動画マーケティング
文字や静止画像を主体としたブログやサイトを運営しているアフィリエイターは、Googleアナリティクスなどを活用して、記事の改善を繰り返しながらクオリティーを高めています。
私は本書を読むまで知らなかったのですが、YouTubeでもアナリティクス分析ができるんですね。
動画の企画 ⇒ 動画作成・投稿 ⇒ YouTubeアナリティクス分析 ⇒ 動画の改善といったPDCAを繰り返すことが可能なのです。
何を誇らしげに書いてるんだと思っている方の方が多いかも…すみません。
アフィリエイトをビジネスと考えている人間として、いつかは動画を活用する機会が来るだろうと思ってはいました。
私の場合、まずは商品レビューの記事に動画を埋め込むことから始めてみようかと思います。
YouTubeなどでチャンネルを開設するのはその後で。
簡単なことから少しずつできることを増やしていこうと思います。
『KPI・目標必達の動画マーケティング 成功の最新メソッド』では外注する際の注意点なども記載されています。
何も自分一人で全てを行なう必要はないのです。
とはいえ、私の場合はお金の問題がネックです。
本書では、たとえ動画を外部に委託する場合でも、一度は内製(個人であれば自分で制作)してみることを勧めていました。
どういった工程が必要なのか、どうのような情報を作り手が求めるのか、といったことを知っておくと話を進めやすいですから。
丸投げでも外部委託で動画は作ってもらえると思いますが、出来上がったあとに「思っていたのと違う」「こんなに製作費がかかるの?」なんてことは避けたいですよね。
本書ではYouTubeだけでなく、Facebook、Instagram、Twitter、TikTokを活用した動画投稿や拡散方法も学ぶことができますよ。
私の場合、まだ利用したことのないSNSもあるので、本書のようにスクリーンショット画像に解説が付いていると不安が少ない状態でチャレンジできそうです。
本書を読むことで、動画をビジネスに活用してみたいと思えたのはプラスだったと思います。
まとめ
- スクリーンショット画像が多く、実際に取り組みやすい
- Tipsが上手に活用されているので理解しやすい
- 4人の共著者が、それぞれの得意分野を執筆しているのでわかりやすい
『KPI・目標必達の動画マーケティング 成功の最新メソッド』は、もうすでに動画作成に親しんでいる方にもビジネスとして活用できる要素がありますのでおすすめです。
炎上しないための注意や、万が一炎上した場合の対応なども学べますよ。
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