IT関連用語で説明できない言葉ってありませんか?
正直なところ、私にはありました。
耳では聞いて知っていても、実は説明できないIT関連の言葉が意外に多かったことに自分自身驚いています。
知っているつもりで理解していなかった現代のIT常識をすぐに確認できる1冊。
それが三津田治夫氏が監修している「ゼロから理解する ITテクノロジー図鑑」です。
手元にあると何かと安心な書籍の書評をお伝えします。
■「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」
- 監修:三津田治夫
- イラスト:武田侑大
- 文:岩﨑美苗子
「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」で理解できたこと

あなたは次の質問に答えられますか?
- 「IoT」は何の略?
- 「RFID」って何のこと?
- 「ディープラーニング」って何?
この3つの言葉は、私自身がきちんと答えられなかったものなんです。
かつてはシステム開発に関する仕事をしていたのに。
(恥ずかしい~)
言い訳にしかなりませんが、これらの言葉が普通に使われるようになったのはここ数年のことだと思います。
通信技術の進歩はめざましいですから。
ここからは上記3つの質問の答えを、「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」をもとにお伝えします。
①「IoT」は何の略?
「IoT(アイオーティー)」とは、「Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)」の略で、カメラやセンサーを搭載したデバイスをインターネットでつなぐことで取得した情報を活用するというものです。
位置情報の把握やスマートフォンで家電製品の電源を入れたりするなど、すでに身近に活用されています。
「IoT(アイオーティー)」の「I」はインターネットだと思っていましたが、「T」については知りませんでした。
②「RFID」って何のこと?
「RFID(アールエフアイディー)」とは、「Radio Frequency IDentifier(ラジオ・フリークエンシー・アイデンティファイアー)」の略で、無線電波を利用した非接触型ICチップの読み取りに用いられている仕組みのことです。
非接触型の決済システムは、駅の改札やバスの料金支払い時だけでなく、自販機や店舗でも使用できるところが増えてきていますよね。
「RFID(アールエフアイディー)」は支払い時だけでなく、商品タグに活用すれば会計する際のスピード化にも活かすことができます。
すでに恩恵にあずかっていながら、私自身、知らなかった言葉でした。
③「ディープラーニング」って何?
「ディープラーニング」と聞いたとき、昔読んでいた週刊少年漫画の最後の方に掲載されていた「眠りながら勉強ができる枕のような商品」のことを真っ先に思い出しました。
そういうことではないんですよね。
「ディープラーニング」って。
サラブレッドの名前でもないんです。
「ディープラーニング」というのはAIに関連した言葉で、コンピューターの学習法と密接に関係しています。
コンピューター自身が膨大なデータを活用して学習をできる機能のことを「機械学習」と呼びます。
その過程においてコンピューターは自らルールを見つけていくというのですから、それだけでも驚きです。
「ディープラーニング」は機械学習の発展版です。
その仕組みには、人間の脳神経細胞(ニューロン)のネットワーク構造モデルが応用されています。
十分な解答になっていませんね。
要するに、AIの成長を速めたのが「ディープラーニング」ということです。
あとは「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」をご参照くださいね。
「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」を読み終えて

「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」には100個のトピックが掲載されています。
見開き(2ページ)で1トピックを扱っていて、左ページに文章による解説、右ページにイラストによる視覚的解説という構成になっています。
「100個中いくつ知らないことがあるのか?」と思いながら読み進めてみましたが、にわか知識が結構あったのでとても勉強になりました。
ただし、「知識ゼロの人が理解できる」ことをコンセプトにしているため、より深い理解を得たければ他の方法での探求が必要になります。
私にとっては、わかりやすさが重視されていて、程よく理解が深まる書籍だと感じました。
誰かに説明する際にも、「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」でまとめられているくらいの説明がちょうどいいと思います。
実際のところ、用語は知らなくてもすでに利用しているモノに活用されている技術だったりするので、「あっ、それのことね!」というように気づきが増えていく快感を覚えました。
アラフィフにして、学びの楽しさを味わえた感じです。
この1冊があれば、現在のITにまつわる大体の「?」が解消されると思いますよ!
わかりやすい辞書的な利用はもちろんですが、さらに理解を深めるための入門書としても役立ちそうです。
まとめ
- 現在のITにまつわる疑問をわかりやすく解説している書籍。
- 厳選された100のトピック。
- 小学校中学年くらいの年齢でもわかりやすい文章とイメージしやすいイラストが魅力。
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価格:1,980円 |