ライティングを複業に選ぶなら、読んでおいたほうがよい1冊として利倉夏実氏の著書(監修:染谷昌利)「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」をおすすめします。
著者の体験に基づくステップアップの道筋(ノウハウ)が満載です。
ライティング技術というよりも、Webライターとして活動するためのノウハウ面について記された書籍です。「Webライティングで、どうしたら収入基盤をしっかり築くことができるか?」に興味のある方のための1冊です。
私が手にしている『はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書』は、監修者の染谷昌利氏を通じて、株式会社 秀和システムのご厚意でご献本いただいたものです。
すばらしい書籍と出会う機会をいただきましたことを、心から感謝申し上げます。
「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」から学んだステップアップ術3選

「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」は、稼げるWebライターの必須事項として次の3点を向上させるようにと伝えています。
- 商品力
- 仕事を選ぶ力
- 選ばれる力
この3つの項目の中から、個人的に印象に残ったトピックを私なりの解釈でご紹介します。
①商品力:公開された記事を読んで改善点を汲み取る!

クラウドソーシングサービスを通じてWebライティングの仕事を得ていたとき、私の仕事は納品で完了していました。もちろん、修正依頼の対応を済ませた上でのことです。
納品物に対してクライアントが承認してくれれば確かにその案件は終了となります。
私は「修正対応でクライアントの指示はクリアしているのだから問題なし。修正依頼のあった内容は次回に活かせばOK」という判断だったのです。
確かに問題はなかったのかもしれません。ですが、私の場合はクライアントが修正の指示を下さっていたので何とか問題なかっただけのこと。
もしも、修正指示を出さずに自分で対応するクライアントだったら、次の案件に活かすべき要素に気付かないままだったことでしょう。
自分で直した方が早いと思っていたし、何だか気が引けてしまって...
もっとライターさんを信頼して協力できればよかったのにな。
クライアントがもう一度お願いしたくなるようなWebライターを目指すなら、実際に公開された文章に目を通し、納品時との違いから改善点を見つけていく姿勢が必要だったのです。継続案件に携わっているならなおのこと。
クライアントが手を加えた部分から次の案件に活かすべきポイントを探ることで、自分の文章力不足の改善だけでなく、クライアントの好みも反映できたら、信頼度がアップしたと思います。
「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」の118ページから『「振り返り」が仕事の質を上げる』というトピックで記載されていますよ。
②仕事を選ぶ力:仕事の依頼来内容を明確にする方法

クラウドソーシングサービスを利用するか否かに関わらず、クライアントとのやり取りは必要です。
「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」には、クライアントの選び方やクライアントとの間に生じる問題に対するアドバイスがまとめられています。
その中でも私が勉強になったのは、仕事を引き受けると返事(確定)していないのに話が進み、引き受けざるを得ない状況に陥りそうなときの対処です。
仕事内容や納期、金額などが不明確では不安でたまりません。にもかかわらず相手は、依頼したつもりでいる場合、何も言わずに眺めているだけでは仕方なしに引き受けるしかなくなってしまいます。
そんなときに話の展開を整理するために有効なのが「ところで」です。
普段から使用する珍しくもないこの一言で、話はググっと具体性を帯びはじめます。
「ところで、予算はいくらくらいでお考えですか?」等々...
自分の意図しないカタチで話が進んでいても、このようにして振り出しに戻せるのです。
この他にも、仕事の断り方やギャランティの交渉などのアドバイスも充実していますよ。
③選ばれる力:リピートされる一言

単発のお仕事だったとしても、リピートされる可能性はあります。
クライアントが別の依頼案件を抱えている場合、「別の案件も○○さん(あなた)にお願いしたいなぁ」と考えているかもしれないからです。
納品物を収めた際に、まだ対応できることをサラリと伝えることで継続して仕事をもらえる可能性が高まります。
表現の仕方は色々ですが、ポイントは「仕事をもらえるつもりで接する」ことです。
自分にはまだ受注できる余裕があると伝えることで、クライアントもお願いしやすくなりますよね。「暇なんだ」「仕事が無くて困っているライターなのかな?」と思われないようにする必要はありますが。
詳しくお知りになりたい方は、「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」の219ページ~をご参照ください。
本当に頑張らなくてもWebライターになれるのか...

Q:本当に頑張らなくてもWebライターになれるの?
私なりの回答になりますが、その答えは「No」です。
Webライターを始める前にすでに頑張っていた方々にとっては、あらためて「頑張る」必要性は少ないかもしれません。例えば、次のような方々です。
- 出版社にお勤めで、雑誌の編集をしていた。
- 文章を書くのが好きで、Webライティングに抵抗感がない。
- 電子緒籍を複数出版している。
etc...
まとめると、Webライターを始める前段階で、人に読まれる文章に関連する仕事や趣味などに携わっていた人々ということになります。
このようにお伝えしたしまうと、身もふたもない感じになってしまいますよね。ですが、Webライターを「志す前」であろうと、「志してから」であろうと努力が必要なことに変わりはありません。すでに努力をしていた人は、過去の経験がアドバンテージとなって有利に働くだけのことです。
私は現在も努力が必要な側の人間です。
クライアントとの交渉は苦手ですし、文章の構成もまだまだの状態、取材経験も少ない、エビデンスのとれた情報収集にも時間がかかります。対面であれ、ネットであれ、人とのコミュニケーションには恐怖に近い感情を覚えます。
「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」は、無駄な頑張りをしなくて済むための1冊です。
クライアントの選び方とそのやり取り、リピートにつなげる方法などの解説が、事例(例文)とともにふんだんに盛り込まれています。この情報の価値は(私にとって)計り知れません。
クラウドソーシングサービスの利用に不慣れな状況では、とかく未知のトラブルをイメージして不安になりがちに。少なくとも私は不安でいっぱいでした。
あの頃、「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」が手元にあったなら、どれだけ勇気を持ってチャレンジできたことだろう...と感じます。
この書籍で提供されている情報は、著者の利倉夏実氏が苦労しながら培ったノウハウです。活躍されている先人の知恵が目の前にあるとしたら、手にするしかありませんよね。
「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」はそのような1冊です。
「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」を読み終えた感想

私の読書スタイルは、印象に残った個所やタメになる部分に付箋を貼るというもの。その目的は振り返りやすくするためです。「○○について書いてあったけれど、あ~、どこだっけ...」といった失敗を繰り返した末にたどり着いた私なりの改善策でした。
上図から察していただけるかと思いますが、「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」にはたくさんの付箋が貼ってあります。読み返してマーカーしながら付箋を貼り直した状態なので、ある程度キレイに感じていただけるのではないでしょか。
ところが困ったことに、「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」には付箋を貼る箇所があり過ぎて、振り返りが再読に近い状態に...
もちろん、すでに学んでいることも含まれていますが、副業Webライターを収入の柱としていくためのノウハウと知恵がビッシリ詰まっていました。
クラウドソーシングサービス経由でWebライターをしていた頃から久しく時がたっていますが、もう一度、チャレンジしてみようかと思いました。きっと、以前の自分よりもスムーズに仕事ができると思えたからです。
「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」は、ライティング技術の指南書というよりも、Webライターとして活躍するために必要なスキルが網羅された内容になっています。
これからWebライターを目指す方だけでなく、私のように上手く軌道に乗せられず苦労している人にもおすすめです。
ちょっとした心掛けが次の仕事に繋がることを知ると、実践せずにはいられません。手元に「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」を置きながら、クラウドソーシングサービスでwebライターとしての実績を積んでいける気がしてなりません。
これから副業Webライターにチャレンジしようとするなら、ライティング技術について書かれた書籍だけでなく「はじめての副業 Webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書」も併読することをおすすめします!
まとめ
- 文章力だけでは稼いでいけない!そのほかの能力をわかりやすく伝えてくれる本。
- やり取りのシチュエーションの事例がわかりやすくて、実際に使えそう!
- クラウドソーシングサービスから始めるWebライター像がイメージしやすい。